東芝ブレイブルーパス東京、史上初の連覇達成

2025年6月1日、東京の国立競技場で開催されたNTTジャパンラグビーリーグワン2024-25シーズンのプレーオフトーナメント決勝は、東芝ブレイブルーパス東京(BL東京)がクボタスピアーズ船橋・東京ベイ(S東京ベイ)を18対13で破り、リーグワン史上初の連覇を果たした。51,009人の観客が見守る中、両チームの壮絶な戦いが繰り広げられた。


序盤の展開 

キックオフから、両チームは互いにプレッシャーをかけ合う緊迫した展開となった。晴れのち曇りの天候の下、良好なグラウンド状態で行われた試合は、得点が入るまでに時間を要した。前半、BL東京が先制点を挙げたのはリッチー・モウンガのトライだった。ラインアウトからの攻撃を巧みに展開し、左隅へのグラウンディングで5点を獲得。

S東京ベイも17分、敵陣でのペナルティからSOバーナード・フォーリーが約35メートルのショットを成功させ、3点を返す。激しい攻防が続く中、前半は8対6でBL東京がリードしてハーフタイムを迎えた。 

後半の激闘

後半10分、S東京ベイのWTBハラトア・ヴァイレアがデリベレイトノックフォワードでイエローカードを受け、チームは数的不利に陥った。しかし、この困難な10分間をPG1本で乗り切り、流れを自分たちに引き寄せることに成功する。 28分過ぎから自慢のFW陣を中心とした攻撃を展開し、32分にはCTB立川理道がトライを決めて同点に追いついた。試合はここから更なる白熱した展開を見せ、両チームの選手たちが全力でぶつかり合った。 BL東京は森勇登が追加トライを決め、モウンガのコンバージョン成功とPGでリードを18対6まで広げた。だが、S東京ベイも最後まで諦めず、終盤に立川の2本目のトライで追い上げを図った。 


勝負を決めた瞬間 

試合終盤、S東京ベイは猛攻を仕掛けたが、リーチ・マイケルキャプテンを中心としたBL東京の堅固なディフェンスがそれを阻んだ。最後のスクラムからボールをキープしてペナルティを誘発し、見事に逃げ切りに成功した。 


英雄モウンガの活躍 

この試合で最も印象的だったのは、準決勝で右手を骨折していたモウンガのパフォーマンスだった。怪我の影響を全く感じさせない活躍を見せ、プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれた。試合後、「勝ちたかったのでプレーすることを選択した」と語り、チームへの強いコミットメントを示した。 トッド・ブラックアダーHCも「彼のチームへのコミットメントの表れだ」とモウンガを称賛した。リーチ・マイケルキャプテンは「粘って東芝らしく戦って、最終的に勝てたことを嬉しく思う」と語り、チームの団結力と努力が勝利につながったことを強調した。 


新たな歴史の幕開け 

この勝利により、BL東京はリーグワン史上初の連覇を達成し、日本ラグビー界に新たな伝説を刻んだ。接点での激しい攻防、選手たちの精神力、そしてチームワークの重要性を改めて示した素晴らしい試合となった。両チームの今後の成長と活躍が大いに期待される。


PHOTO:AkitoiMizutani/SportsPressJP

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