2025年5月25日 京都産業大学が天皇杯第105回全日本サッカー選手権大会の1回戦で滋賀県代表の守山侍2000を破り、創部53年の歴史の中で初めて天皇杯1回戦を突破した。試合は降りしきる雨の中で行われ、京産大は前半から積極的に攻め込む。3年生の妹尾がロングシュートを放ち、果敢にゴールを狙ったが、前半終了間際には惜しくもゴールポストの右に外れた。後半13分に失点したものの、元17歳以下日本代表の1年生、西川が同点ゴールを決め、逆転に成功。試合終了間際には3年生の伊藤が頭で押し込み、3対1で勝利を収めた。
試合後、京産大の吉川拓也監督は、53年の歴史の中で誰も経験したことのないこの勝利の重要性について語った。「この試合を通じて、選手たちは見ているだけでは分からない貴重な経験を得たと思う。90分間ひたむきに、アグレッシブにプレーすることが我々のスタイルであり、J1の選手たちとの対戦を通じて自分たちの実力を試すことができる」と述べた。
次の試合に向けての意気込みも示し、「勝ちに行く、それだけです」と明言した。町田ゼルビアとの対戦に向けては「どこからどう見ても構図的にはチャレンジャーになってくる。挑む形で思い出を作りに行くわけではない。100%見ているだけではわからないことを経験できると思う」と語った。監督は、選手たちがJ1のトップチームにどれだけ通用するのかを楽しみにしており、「自分たちのスタイルを貫き、90分間アグレッシブに戦うことが重要だ」と述べた。
また、選手たちにとっては、J1の選手たちと対戦することで自分の実力を測る良い機会になるとし、「全然届かない場所にJ1の選手がいるのか、少し努力すれば届くのかが見えるゲームになる」と期待を寄せた。監督は、京産大の歴史を積み重ねていくことを目指し、選手たちには挑戦者としての姿勢を忘れずに戦うことを求めている。京産大のサッカー部は、これからも歴史を積み重ねていくことを目指し、さらなる高みを目指して挑戦を続ける。
取材:TomoyukiNishikawa/SportsPressJP
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