岡慎之助が東京体育館で開催されたNHK杯第1日の男子予選で合計169.711点を記録し、全日本選手権トップの橋本大輝を1.5点差で逆転して首位に立った。
岡は2位からのスタートながら、床運動で着地を決める安定した演技を見せる一方、橋本が着地で転倒したことで早々に逆転に成功。その後も得意の平行棒で14.766点の高得点を獲得するなど、あん馬でやや伸び悩んだ以外は安定したパフォーマンスで首位を守り切った。
手首の痛みを抱えながらも「演技に集中できた」と語る岡は、全日本後に着地の改善に取り組んできた成果が今回の試合で表れた。「着地の位置を意識してトレーニングしてきた」と振り返り、「日に日に調子が上がってきている」と手応えを示した。
橋本との競争については「気にしていなかった。集中していた」と冷静に対応。決勝に向けては「洗練された演技を披露し、誰が見ても綺麗だと思わせたい」と意欲を見せ、「前半のゆかとあん馬、後半の平行棒と鉄棒が鍵になる」と分析している。
手首の痛みを克服し着地を改善した成長が、連覇とその先の世界での活躍を期待させる。
TEXT:TomoyukiNishikawa/SportsPressJP
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