皇后杯全日本女子選手権の決勝。1-1で迎えたPK戦で惜敗したものの、試合中に同点弾を決めたMF滝川結女選手が試合を振り返った。
「自分があの場面でボールを持った時に、あそこはもう自分のシュートレンジだと思った。自分の得意な形に持ち込めたので、しっかり決めなければいけないという気持ちだった。決め切れてよかったと思う」
早い時間帯での同点ゴールが、チームの流れを引き戻した点についても触れた。「失点してから結構早い時間帯だったから、絶対まだまだチャンスはあるなと思っていた。前半のうちに追いつけたことは本当に大きかった。あのままずるずる行かず、自分のゴールで追いついて、もう一度みんなで仕切り直せたのはよかったと思う」
皇后杯を通してのチームの成長について「リーグ戦ではなかなかいいリズムを作れなかったけど、皇后杯というタイトルがかかった大会を戦う中で、全員のタイトルへの意識がどんどん強くなった。新潟の皆さんにタイトルを届けたいという思いがあったからこそ、みんなも成長していったと思う。今日の試合は、決勝らしい試合ができたと思う」と語った。
「新潟にタイトルを、という思いで今シーズンを始めた。5度目の決勝だったし、私は初めての皇后杯決勝だったけど、新潟のサポーターの皆さんに優勝を届けたかった。それと、19年在籍しているメグさん(上尾野辺めぐみ選手)のためにもカップを掲げさせたかった。でも、PK戦は本当にわからない。ただ、そこまでチーム全員でしっかり戦えたことには満足している」と、試合後、涙を見せた理由について語った。
アルビレックス新潟レディースは惜しくも初タイトルを逃したが、強豪浦和との激戦を通じて確かな成長を見せた。選手たちの思いは、次の戦いへとつながっていく。
Photo by HiroshigeSuzuki/SportsPressJP
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