東京コミコンは「魔法の場所」

映画の世界に魅せられた人々が集う東京コミコン。今年のアンバサダーである斎藤工は、このイベントを「魔法がかかった場所」と表現した。

◇イベントへの想い

斎藤は、コミコンを単なる仕事としてではなく、プライベートな楽しみとして捉えている。「皆さんと同じように楽しんでいい」と語り、イベントの独特な雰囲気を高く評価する。

大阪大会で感じた印象は、セレブや運営スタッフたちが共通して持つ、幼い頃に心を奪われたエンターテイメントへの純粋な好奇心だった。映画祭や他のイベントとは異なり、コミコンには「横一線のワクワクした気持ち」が溢れている。


◇セレブとの交流

バックステージの雰囲気は、まるで「親戚の集まり」のようだと斎藤は表現する。クリストファー・ロイドを中心に、セレブたちは互いに久しぶりの再会を喜び、和やかな空気に包まれていた。オープニング・セレモニーでは、多くのゲストが日本語で流暢に挨拶し通訳の出番がほとんどないほど。コミコンは彼らにとって単なるイベントではなく、「待ち合わせ場所」のような存在となっている。


◇今大会での楽しみ

斎藤は今回、より深くイベントに関わり、日本初のカルチャーステージを提案。極悪女王のステージや、樋口真二監督と前田さんを招いたシン・ウルトラマンのステージなど、観客に最大限の楽しみを提供したいと意気込む。特に興味深いのは、海外から来たものと日本初のものが融合する「タッチポイント」。これらが会場に溢れる様子を味わうことを最も楽しみにしている。


◇エンターテイメントの力

斎藤は、ポップカルチャーが共通言語となり、個人の半径を超えた繋がりを生み出す力を実感したと語る。映画やドラマ、ヒーローたちが、外の世界への入り口となり、純粋な感動を呼び起こす。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のような作品が、幼い頃の夢や憧れを呼び起こす。コミコンは、そんな純粋な感情を共有できる「魔法の場所」なのだ。そして、コミコンは単なるイベントではない。それは「自分への特別なご褒美」であり、年末から新年にかけて心に英気を与える場所。素直になれる瞬間を提供し、参加者に心の解放を呼びかける。


◇印象的な瞬間

オープニングセレモニーでは、ジュードローが女性に自然に階段を降りる手伝いをする姿に感銘を受けた。セレブたちの本質的な優しさと、エンターテイメントに対する揺るぎない情熱を目の当たりにしたのだ。


◇セキュリティと観察者としての視点

特別ゲストで登場した「ゆりやんレトリィバァ」さん。彼女がクリストファー・ロイドさんに「竹刀を振り上げないかと思って、その、セキュリティとして横で見守ってたっていた」という。斎藤は自らを「セキュリティ」と表現し、ステージの横で見守る立場をとった。

◇これからの期待

今後は、映画製作とアジアの映画配信の融合について、直接セレブたちと語り合いたいと斎藤は意気込む。日本映画の未来と可能性について、貪欲に学び、探求する姿勢を見せている。

東京コミコン2024。それは単なるポップカルチャーのイベントではない。夢と情熱が交差する、魔法のような空間だ。