高木美帆が女子1000m優勝 スピードW杯第2日
スピードスケートのワールドカップ(W杯)第1戦第2日は23日、長野市エムウェーブで行われ、女子1000メートルで高木美帆(TOKIOインカラミ)が1分14秒60で優勝した。
高木選手が2冠を達成し、その感想を語った。まず、ワールドカップ初戦を自国開催で優勝という形でスタートできたことについて、「1つ良かったかな」と前向きに振り返る一方で、自身の課題や氷の状況をうまくコントロールできなかった部分についても言及。「まだまだやらなければいけないことがたくさんある」と語り、課題意識の高さを見せた。
レース後には首を傾げる場面もあった。スタート自体は悪くなかったとしながらも、スタートからスピードに乗る段階や加速したい局面で思うようにスピードを引き出せなかったと分析。「しっくり来ていない部分がある」と述べた。また、ラップタイムを重視して臨んだ中での結果に悔しさをにじませ、「優勝だけではなく、スピードやタイムを出すかっこいい姿も見せたかった」と語った。
明日のパシュートについては、選手間やスタッフとの話し合いを重ねて準備を進めてきたことに触れ、「未完成な部分は多いが、自分たちができる限りのことをして、世界のトップに立ち向かいたい」と語った。
ウォーミングアップ終盤にはコーチと「ホームの部分や力の伝え方についてアドバイスをもらった」と明かし、最近抱える課題に関連してリマインドされる形で助言を受け、その蓄積が徐々に自身の中で活きていると説明。ただ「スピードを活かしきれていない部分もある」との反省も口にした。
腹筋や体の使い方について「どういうふうに体を使うかという話をした」と述べ、リンクへの順応が課題であると語った。「氷の状況をまだ把握しきれていない」と感じつつも、男子選手の速いタイムを引き合いに「言い訳だと思いながら、まだまだだなと感じている」と率直に振り返った。
ジョーダン・ストルツ選手の滑りについて「多くを学べるし、インスパイアされる」と語る一方、自身の特徴を踏まえた動き方を考えていると話した。他のトップ選手からも学ぶ姿勢を見せつつ、自分の力が推進力にうまくつながっていない不安定さを課題として挙げた。
最後に「シーズン後半は外国勢が上げてくるので、さらにギアを上げていきたい」「課題としている部分はシーズンを通して変わらないが、後半戦を見据えながら調整していきたい」と締めくくった。
取材:Tomoyuki Nishikawa / SportsPressJP
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