坂本花織選手は、NHK杯直前の公式練習でその決意を示すようにハードな追い込みを続けた。表情には限界に挑む強い覚悟が浮かんでいた。
フリープログラム「シカゴ」では、消耗の激しい高難度の振り付けを一つずつ丁寧に確認し、全身で演じきろうとする。時間が経つにつれて体力が削られていく中、それでも氷上を駆け抜け、ジャンプやスピンの精度を落とすことなくひたすら演技を続ける。
通し練習が終わると、坂本は膝に手をつきながら苦しそうにリンクを周り、コーチの元に戻る。
「曲がゆっくりに聞こえるほどゾーンに入っていた」という坂本。過酷なトレーニングの先にある完成度の高い演技を目指し、試合本番でさらに力強い姿を見せるために、限界のその先まで挑み続ける。
TEXT/Photo : Tomoyuki NISHIKAWA / SportsPressJP
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