格上を撃破、伊藤あおいの快進撃

20歳の伊藤あおいが、木下グループ・ジャパン・オープンで驚異的な活躍を見せている。世界ランク188位の伊藤は、2回戦で世界50位のエリザベッタ・コッチャレット(イタリア)を6-4、6-3で下し、準々決勝進出を果たした。


予選から勝ち上がってきた伊藤は、1回戦で元全豪オープン女王のソフィア・ケニンを撃破。2回戦でも上位ランカーを相手に落ち着いたプレーを見せた。第1セットでは2-4とリードを許すも、4ゲーム連取で逆転。第2セットも1-3から5ゲーム連取で勝利を決めた。


試合後の会見で伊藤は「相手が組み立ててくるタイプだったので、自分の思う通りにプレイできた」と振り返った。ループ、スライス、ショートクロスなど、多彩なショットを状況に応じて使い分ける器用さがある。伊藤のユニークなプレースタイルは、高校生の頃から試行錯誤して編み出したという。「昔は正当派だったが、限界を感じて変えた」と語り、多彩な技を駆使する現在のスタイルに至った経緯を明かした。


また、「グランドスラムに出てみたい」という夢を語りつつも、「プロになった1番の目標が賞金のため。老後生きていけるだけ稼いで、できれば早く引退したい(笑)」と語り、まわりを驚かせた。大坂なおみの欠場で注目度が下がると思われた今大会だが、伊藤や斎藤咲良など若手日本勢の活躍が大会を盛り上げている。伊藤の次戦での奮闘に期待が高まる。

取材・写真:Tomoyuki Nishikawa/SportsPressJP 

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