俺はこのために生まれてきた 小田凱人

~長年この描いてきた夢が叶った瞬間~

車椅子テニスの小田です。今回、ダブルスで金メダル、そしてシングルスで金メダル取ることができて、長年この描いてきた夢が叶った瞬間でもありますし、ダブルスでは三木選手と1年ちょっと組んできて、たくさんの試合を経験して、その全てを出し切って金メダルっていう形で呼ばれたことを僕はすごい誇りに思っていて、すごくいい大会になったなって思ってます。


「やばい、かっこよすぎる俺、俺はこのために生まれてきた」という言葉。一夜明けても、かっこよかったと思ってます。ありがとうございます。


~夢物語の第1章を閉じる~

第1章が終わるっていうよりも、この大会が終わったらまた次の自分の挑戦が始まるっていう意味合いの方が強いです。この大会に全てを捧げてきて、これが昨日終わって、これからこの自分をどう高めていくか、逆にこっからの方が難しいと思います。なので、どうやってこの自分をさらに、選手として、どれだけ車いすテニスを盛り上げていけるかっていう勝負。


もちろんライバルたちとの競争もありますけど、それ以外にこの車椅子テニス、まだ東京パラでこう一気に知名度が上がって、今回のパリパラリンピックでまたさらにこう1段階、上がってくれたんじゃないかなっていう思ってて、それは僕の金メダルとかだけじゃなくて、本当、女子の選手の活躍とか、この日本の選手全員で作り上げた大会だと思ってるので、 みんなでもっともっと盛り上げていって、やっていきたいなと思ってます。

TEXT:Tomoyuki Nishikawa/SportsPressJP