- 2026年W杯アジア予選
2026年FIFAワールドカップ・アジア最終予選第2戦で、日本代表がアウェーのバーレーンに5-0で圧勝した。この結果により、日本は2戦2勝で最終予選を順調にスタートさせ、8大会連続のワールドカップ出場に向けて大きく前進した。
試合は緊張感のある立ち上がりとなった。日本は高い位置からのプレスを仕掛け、ボール奪取後の素早い攻撃転換を狙う。一方のバーレーンは、堅固な守備ブロックを形成し、カウンター攻撃で日本の隙を突こうと試みた。
前半37分、試合の流れを変える出来事が起こる。遠藤航が絶妙なスルーパスを送り、鎌田大地がペナルティエリア右側でボールを受ける。鎌田の折り返しクロスがバーレーン守備陣のハンドに当たり、日本にPKが与えられた。上田綺世がキッカーとして指名されたが、ここでバーレーンサポーターによる非スポーツマン的な妨害行為が発生。上田の顔にレーザーポインターが照射されるという事態に見舞われた。上田は、この挑発に動じることなくPKを見事に決め、日本に先制点をもたらす。
後半に入ると、森保監督は伊藤純也を投入。すると後半開始わずか2分、高い位置でのボール奪取から素早い攻撃展開を見せる。守田英正から鎌田へ、そして伊東純也へと繋がったボールを上田が右足で決め、リードを広げた。その後も日本の攻撃の手は緩まない。16分、守田が得点を挙げ3-0とすると、バーレーンを応援していた観客が徐々にスタジアムを後にし始める。
日本の圧倒的な試合運びと、バーレーンチームの逆転の可能性が極めて低くなったことで、ホームのサポーターが試合終了を待たずに帰り始めるという光景は、この試合を象徴するものとなった。
19分には再び守田が得点。鎌田の絶妙なスルーパスから三笘薫が左サイドを抜け出し、折り返したボールを守田が左足で押し込んだ。試合終盤の36分には、久保建英から中村敬斗、そして小川航基へと繋がる見事な連携から5点目を奪取。
戦術面では、守田と遠藤のダブルボランチが安定感のある守備と攻撃の起点としての役割を果たし、前線の4人(堂安、南野、三笘、上田)が流動的に動き回ることで、バーレーン守備陣を翻弄した。特に、サイドバックの積極的なオーバーラップが効果的で、幅広い攻撃を可能にした。
この試合で際立ったのは日本のパススピードと正確さだ。素早いワンタッチパスや正確なロングボールにより、バーレーンの守備組織を崩すことに成功。さらに、ボールを持たない選手の動き出しのタイミングの良さも、日本の攻撃の質を高める要因となった。一方で、バーレーンは終始守備に追われる展開となった。わずかに見られたカウンター攻撃も、日本の素早い守備陣形の回復により実を結ばなかった。
この圧勝により、日本は最終予選で2連勝をマーク。得失点差も+12と圧倒的な強さを見せており、他国が苦戦する中、順調なスタートを切ることができた。今後の試合でも、この高度な戦術と選手たちの高いパフォーマンスが維持できるかが注目される。次戦以降も、日本代表の躍進と、それに伴う戦術的な進化に注目が集まることは間違いない。
Tomoyuki Nishikawa / SportsPressJP
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