車いすラグビーがパリで金メダルを獲得し、新たな歴史を刻んだ。世界の壁を打ち破るために必要だったものは何だったのだろうか。
池透暢選手
「決して諦めない。たゆまぬ努力、それを継続していく日々。それがあって初めて自分に対して自信が持てたり、 自分を信じることができる。そしてその次に集まった仲間、仲間の努力を信じる。仲間の力を信じる。そういったチームを信じる。そういった1つの小さなことが、さらに大きなものを信じて戦い続ける。」
「そういったものが本当に全て噛み合った時に、自分たちの持っている力っていうものが発揮されるんだと思います。しかし、私たちももしかしたら準決勝で、あそこで敗退していたかもしれない。だとすれば、私たちは銅メダル、もしくはメダルがない状況。」
「東京大会の時に感じたのは、僕たちは金メダル取れる可能性のあるチームだった。でも取れなかった。金、銀、銅という結果は私たちにコントロールできるものではないんだなと。特にこの団体競技の中で一点差を争う競技。」
「誰かの1つのミスが起きるかもしれない。そのミスさえも受け入れなければいけないこの団体競技。その1つの大切さっていうものも受け入れて飲み込んで、仲間がミスして何をしても、最後の最後まで私たちは絶対に勝てる。その確信のあるこの自信というものを心の奥底に持ちながら、適切な熱さで適切なパフォーマンスができる、出せる熱さで、それを最後まで遂行し続ける。」
「そして、1試合が終われば、その喜びを1度忘れて、次の試合に1回沈んで、適切な感情でそれぞれがコートにまた次の試合に臨む。それの連続を全てクリアした時に、金メダル、頂点というものが、今回は私たちは見えたかなと。」
「もしかしたら、これはまたそれをさらに上回るチームが現れるかもしれない。その時にまた 私たちはまた新しい壁にぶつかるかもしれないけれども、それを団体で乗り切る、選手みんなで乗り切るヒント、そういったものをまた生み出しながら、それに対して自問自答。みんなでもそういったことを繰り返しながら1個1個超えていく。」
「その繰り返しがやっぱり団体競技の結果を出す。わかりませんけれども、近道だったのかなと、やってきた部分だったのかなと今振り返ると思います。でも、戦うまでは僕らには本当に正解はわからなかった。でも正解にすることができた。そこがすごくチームとして大切な、今回得た部分なのかなと思います。」
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