日々の積み重ねの中で、淡々とレースをこなし、タイムを狙っていく

世界パラ陸上 女子車いす  100m T54 5/22

決勝、村岡桃佳は 6位 だった。


◆村岡桃佳選手

スタート、めっちゃよかったです。ここに入ってくる前、松永さんと会って、「スタート良かったですよ」って自分で言っちゃいました。スタートだけはよかったです。予選の時にスタートの1こぎ目でちょっと前輪が浮いてしまって、後半にスピードをつなげられなかったなと思って、それをレースが終わってすぐに、松永さんとも確認をしましたし、100メートルの決勝の前のアップでもより重点的に確認をして臨んだので、スタートにおいては、ほんとに自分でも100点だったなと思うぐらいだったんですけど、逆にスタートで凄く良いスタートを切れて、他の選手たちに先行した分、その後がすごく焦ってしまって、後ろから普段の海外のレースとかでも、やっぱり自分より格上の選手たちが、もうそこがポンって出て行って、それを追いかけるようなレースになるレース展開になるんですけど、今日みたいに、自分がポンって出て、それを追われて、こう競らせられて、競って、で、最終的に自分が追いかけるみたいな、そういうレースっていうのを、今までしたことがなかったので、出足、スタートが良かった分、逆に焦ってしまったというか、スピードにも繋げられなかったなと思うので、すごく悔しい思いが残るレースでした。

スタートの1こぎ目における反応も良かったですし、そこから1こぎ目の後、2漕ぎ目、3漕ぎ目につなげていくそのスピード感だったり、自分の体の動きをしっかり抑え込むような動きっていうんですかね、しっかりとできていたので、自分の中でもすごく良いなって思えるスタートを切れたので、逆にこれがレースでできたっていうのは、自分にとっても1つ大きな収穫にはなりました。


タイムは全然よくなくって、17秒4ぐらいだったので、実際走っていても全然スピード乗ってないなって思うぐらい、ここ最近のレースでは1番悪いタイムになるので、そういった意味での悔しさはすごくあります。


タイムも今後出さなきゃいけないっていうこの期間になる中での今日のこのタイムは、なかなかもどかしさもあるというか。もどかしさも残るし、ちょっと不安も残る。ここから約1か月半ぐらい、1ヶ月ぐらいかですね。選考期間の対象期間っていうことで、期間が続くんですけど、この残りの期間ていうのは、ひたすらタイムを出さなきゃいけないっていう期間になって、残りのレース数も限られている中でほんとに苦しいと思うんですけど、でも、じゃあそれで焦ってタイムが出るかと言ったらそうではないし、速くもなれないので、ただただ自分のコンディション的な部分ですね、健康管理はもちろんですけど、お食事管理だったりも、休養であったり睡眠であったりとか、もういろんな生活の全てを気を付けて、ほんとにコンディションを整えていく期間にしなきゃいけないなとも思ってますし、そういったこう日々の積み重ねの中で 変わったことを急にやっても、何も花は咲かないと思うので、日々の変わらない積み重ねの中で、ただただ淡々とレースをこなして、タイムを狙っていくだけかなと思います。


毎月レースには出場していたんですけど、なかなか天候に恵まれずっていう感じで。ここに来る前は沖縄で合宿もして調整をしてはきました。しっかりとレース前の調整をしてました。そこでもスタートの練習だったり、トップスピード上げるようなスピード・トレーニングを重点的にはしてました。


小学生たちの観戦、すごい嬉しかったですね。私の前のレースが日曜日だったので、小学生の子たちがいなかったレースだったんですけど、しかも雨だったので観客の方々もあまり来れずみたいな感じだったんですけど、今日の午前中のレースは、スタートで名前がコールされた時に、聞いたことがないぐらいの歓声を聞くことができて、ちょっとドキドキしました。逆にちょっとそれも、その高揚感みたいなのも普段と違って、スタートの失敗にもしかしたら繋がってしまったかなと思ったので、逆にもう決勝ではとりあえず落ち着くぞっていう気持ちで、名前のコールの瞬間から小学生の子たちはいなかったんですけど、もうその辺もずっともうスタートの時は考えながら準備してました。