3x3の街 宇都宮でパリ五輪予選

【宇都宮で史上初の3x3バスケオリンピック予選大会 オランダ・オーストラリアが出場権獲得】


 2024年5月3日から5日にかけて、栃木県宇都宮市で「FIBA 3x3 Universality Olympic Qualifying Tournament 2」が開催された。これは3人制バスケットボール「3x3」のパリ2024オリンピック出場権をかけた予選大会で、日本国内で3x3のオリンピック予選が行われたのは史上初の試みとなった。

男子はオランダが優勝を果たし、パリ2024オリンピックの出場権を獲得。MVPはオランダのワーシー・デ・ヨングが選ばれた。女子はオーストラリアが制し、同じくオリンピック出場権を手にした。MVPには同国のアンネリ・メイリーが輝いた。


 開催地の宇都宮には世界ランキングの上位チームが多数参加。男子は3位のリトアニア、5位のオランダ、7位のモンゴルといった強豪国が出場。東京2020オリンピックにも出場した主要国の選手も数多く参戦し、ハイレベルな戦いが繰り広げられた。


日本代表の男子は初戦で強豪モンゴルを下したものの、決勝トーナメント進出をかけたフランス戦で敗退。女子代表は初戦でオーストリアに勝利したが、キープレーヤーの江村選手が怪我で離脱し、残り試合を3人で戦うことに。予選最後のブラジル戦、交代ができない日本は時間が進むにつれて疲労が見られ、勝ち越せたはずのフリースロー、ノーマークのシュートが決まらない。ショットクロック残り僅か5秒でブラジルが1点を決め、12-13で惜敗、男女共に残念ながら予選敗退となった。日本代表は男女ともに、次のハンガリーで最後のパリ切符をかけて最終予選にのぞむこととなった。

Photo by Atsuhiko Nakai, Kohei Maruyama/SportsPressJP 


大会期間中、宇都宮では「3x3WEEK」としてさまざまな催しが行われた。合計約15.8万人の観衆が来場、街中では"3x3ムーブメント"が沸き起こった。飲食店でも「3xメニュー」が用意されるなど、街中が3x3の雰囲気に包まれた。宇都宮市は2016年から「3x3のまち」を掲げ、継続的に国際大会の誘致に成功。FIBAからの信頼を得て、今回のオリンピック予選開催実現につながった。今後も2028年までの「FIBA 3x3 World Tour 」の開催が決定しており、3x3バスケの街としてさらなる発展が期待される。



--「©3x3のまち宇都宮推進委員会」提供---