大阪コミコン2024で、秦俊子監督は自身の作品「パカリアン」について深い思いを語った。
◆パカリアンへの思い
「10分のショートフィルム版がありますが、それは WOWOW さんで放送してもらっていました。現在は U-NEXT さんで配信中です。昨日流した方は、カートン・ネットワークという北米のアニメ専門チャンネルのアダルト・スイムっていう枠があって、そこでコマーシャルブレイク映像として4本制作させてもらっていて、YouTubeで見ることができます。アルファベットで "Pacalien" と検索すると出てきます。」
「斎藤工さんと出会った頃は、本当に若手だったので、それこそ斎藤さんにかなり支えていただいたというか、助けていただいたりして、作品を一緒に制作させてもらったりしました。去年の東京コミコンでもこのパカリアンを出展していて、その時は斎藤さんにビデオレターで協力していただきました。」
「昨日のトークイベントの後が一番大反響で、イベントが終わった後にお客さんがたくさんブースに来ていただいて、やはりそれまで、まずこのパカリアン・ブース自体を知らなかったお客さんが多分いっぱいいらっしゃったので、トーク・イベントでこういうブースがあるんだ、こういう映像作品があるんだっていうことを知っていただいて、そして興味を持ってもらって、来ていただいたのがあるので、本当にやっぱり認知を広めるっていうのはとても大事なんだなということが分かりました。」
「"さまよう心臓" は大学院の卒業制作、終了制作として制作していて、ほんとうにもう学生作品なので技術力はかなりないですが、でも、やりたい表現はできたなと思っています。「パタリアン」は、アダルト・スイムのような、アメリカのアニメ専門チャンネルで作ったので、コミコンとの相性がいいんじゃないかなと思っていて。アメコミではないんですけど、アメリカのアニメとしてはちょっとそこを意識して作った部分もあります」
◆過激な表現でも笑いを誘うことができる
「パカリアンも意外にも見やすいというか、ホラーな表現もありますが、ちっちゃいお子さんが見て笑ったりしています。私自身が70年代80年代のアメリカのホラー映画に影響を受けていて、その頃のホラー映画ってエンドロールでパンクロックが流れたりするような爽快な終わり方が多いんです。たとえバッド・エンドだったとしても爽快な感じで爽快な気分になれるみたいな。そこがホラー映画の魅力だなと思っています。」
「ホラー的な描写というか手がちょん切れるとかは、私もやることもあります。リアルでやっちゃうときついけど、ストップモーション・アニメでやるから見やすくなる部分はあるかなと。その描写によって笑いを誘うとか。その描写をギャグっぽい効果的なものにしたいなと思っていて、面白さにつなげたいという感じです。日本の放送だとホラー的な描写とか過激な表現は今は本当に難しいんですけど、それがアメリカのテレビだと全然自由にできたりとか。アメリカも厳しい部分はものすごい厳しいんですけど、逆に血とかちょん切れるとかは大丈夫だったりします。」
◆来日ゲスト・コミコンについて
「ワイルドスピードが好きで、最新作にジェイソン・モモアさんが悪役で出ていて、それつい最近見たので、モモアさんが来るんだと思って。アクアマンも見てたので、実際見たらどんなデカいんだろうなっていうのは気になるのと、あと恒例のゲストさんだと思うんですけど、バック・トゥ・ザ・フィーチャーのクリストファー・ロイドさん。ロイドさんはもう伝説みたいな感じで見てみたいなと思います。みんなが知ってる王道な映画だと、バック・トゥ・ザ・フューチャー、ET、ターミネーター2、ロッキー この4つが好きで、他にもいっぱい好きなのあるんですけど。アダムスファミリーも好きですし、バック・トゥ・ザ・フューチャーはものすごい好きなので、クリストファー・ロイドさんがいらっしゃるので、とても気になります。」
「アメリカでの認知を広めるために出すっていうのはすごいありかなと思うんですけど、アメリカのコミコンってまだ味わったことがないので、出せるなら出したいですね。日本のコミコンとアメリカのコミコンがどのように関連してるのかわからないんですけど、ただ、私、"ビッグバン★セオリー" というアメリカのドラマがすごい好きなんです。アメリカのオタクが主人公のドラマで、すごい頭いい人たちなんですけど、コミコンにお客さんとしてコスプレして参加したりしてて、そういうシーンとか見てるとすごい楽しそうだなと思って。すごく興味はあります。」
◆パカリアン 第2弾
「2作目は作りかけていたんですが、出産・育児をはさんで止まってしまってます。脚本まで書いてたんですけど、まだブラッシュアップはできてないです。今一番このパカリアンの第2弾を画策していて、そこにフォーカスしています。」
SportsPressJP
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