成瀬は天下を取りにいく

宮島未奈のデビュー作『成瀬は天下を取りにいく』、2024年本屋大賞受賞


2024年4月10日、宮島未奈著『成瀬は天下を取りにいく』が、第21回「全国書店員が選んだいちばん! 売りたい本 2024年本屋大賞」を受賞した。この受賞は、宮島未奈が文学界における印象的なデビューを飾る結果となり、彼女の才能が広く認められることとなった。

無類の人気と売上げ

滋賀県大津市を舞台にしたこの作品は、中学生の成瀬あかりが主人公。地元の百貨店「西武大津店」の閉店を機に、あかりが日常を犠牲にしてまで百貨店とそのコミュニティに貢献しようとする様子が描かれている。この独特な視点とストーリーが、読者に強く共感され、デビュー作にして異例の14冠を達成、40万部を突破するベストセラーとなった。


複数の文学賞を受賞

宮島未奈は、この作品で「R-18文学賞」をはじめ、「坪田譲治文学賞」や「静岡書店大賞」など、数々の賞を受賞。特に注目されるのは、彼女の作品が持つリアリティと、時代の変遷に対する鋭い洞察だ。


『成瀬は信じた道をいく』と題された続編も好評発売中で、ファンはさらに成瀬あかりの成長と冒険を追い続けることができる。宮島未奈の今後の活躍が期待される中、彼女の作品は、現代日本を生きる若者たちの心象風景を映し出す鏡として、ますますの注目を集めるだろう。


【タイトル】成瀬は天下を取りにいく

【著者名】宮島未奈

【発売日】2023年3月17日

【造本】四六判

【本体定価】1705円(税込)

【ISBN】978-4-10-354951-2