3月26日、北九州でおこなわれたサッカー国際親善試合でウクライナに2-0で勝利した日本代表。GKの小久保玲央ブライアンは家族の前で無失点に抑えた。願いが叶った一戦となった。
◆小久保玲央ブライアン
試合後、小久保は「日本代表でプレーするのがずっと夢だった。そこでこの無失点というプレーで表現できて本当に良かった」と喜びを口にした。スリッピーなピッチ状況の中で「判断が難しい場面もあった。大岩監督ともシンプルに繋げるところは繋ぎ、無理な時は前に蹴ろうと話し合っていた」と振り返る。3か月ぶりの公式戦出場に「緊張したが、自分らしいプレーができた」。
「ウクライナはなかなか経験したことのないタイプの相手だった。背後をずっと狙ってくるので対応が難しかった」と言いつつ、「シンプルにプレーして、うまく攻撃のリズムを掴めた」と自身の試合を手応えありと振り返った。苦戦したマリ戦と違い、今回は日本がゲームを支配した。「自分たちの持ち味が出ていた。奪ってから得点に繋げることができた。ボールの質も良く、攻撃する時間がウクライナより断然多かった。その分、ウクライナの攻撃の時間が少なく、失点の心配もなかった。攻撃陣が本当に頑張ってくれた」と試合の流れを振り返った。
一方で、ウクライナの引き気味の姿勢については「結構嫌なプレッシャーのかけ方で、最初は難しかった。センターバックと『シンプルに、前に無理なら蹴ろう』と話し合った。背後を狙われる恐れもあり、前半は思うようにいかない時もあった」と苦労した様子をうかがわせた。しかし「チャンスやセットプレーで決めることができ、自分たちにとっていい流れの試合となった」と手応えを持って試合を終えたようだ。
馬場選手との連携については「結構自分に入れてビルドアップしてたんで、スムーズにできた。海音たちのポジショニングも良かったので、ビルドアップはスムーズに行った。背後のカバーなど、守ってほしいところも守ってくれて、2人とも頼もしかった。」とセンターバックとの確かな連携が無失点に繋がったようだ。
五輪については「オリンピックはワールドカップと並ぶ価値のある大会だ。日本では特に重きが置かれている大会なので、パリ行きの切符を掴みたい」と語った。憧れのGKの話題になると「特にいない。いろんな選手のプレーを見てその良いところを取り入れようとしている」とコメント。そして、「昔は永嗣さんなど憧れの選手はいたが、最近は自分がそういう存在になりたいと思っている」と力強く語った。
ポルトガルのベンフィカ移籍を選択した5年前を振り返り「同じ選択をするだろう。海外で経験を積めたことは自分にとってプラスになった」と実感していた。トップチームとBチームの環境の違いについては「全然違う。施設や練習内容のレベルが全く異なる」と明かした。
チームの成長も実感している小久保は「2年前に比べてコンセプトが徹底された。奪って前に出す、攻撃で守備は粘り強くなった」と分析。一次予選の過酷な暑さを経験し、「それに比べれば4月は自分たちにプレーしやすい環境になる」と最終予選に意欲を燃やした。
TEXT:PHOTO Tomoyuki Nishikawa/SportsPressJP
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