ターンの質を高めることに注力 森井大輝

2024年2月29日、長野・白馬で開催されたジャパンパラアルペンスキー競技大会において、森井大輝選手が回転day1(SL)で見事優勝を飾った。レース後のインタビューで、森井選手は新コーチ体制での取り組みが実を結びつつあることを実感していると語った。


新コーチのサシャ氏は、森井選手の長所を理解し、より良い滑り方を一緒に追求できる関係性ができていると語った。結果が悪かった時でも、笑顔を心がけるよう精神面でのアドバイスを受け、あらたな気づきが生まれたという。


森井選手の滑りを見つめるサシャ・コーチ


世界のレベルが上がるスピードに比べ、自分の伸びが及ばないことを認識し、自身の滑り方、その技術自体を変えていきたいと語った。

その差を埋めるべく試行錯誤を繰り返している。北京の時は、前半ずらして切り込んでいくような動きをすることが多かったが、今はしっかりとターンをして、その質を高めるよう模索中という。1ターンあたりのタイム短縮を目指し、レース全体の改善を試みている。そのために、用具面でもエッジやストラクチャーの調整を試みるなど、滑りと並行し、2026年イタリアパラリンピックに向けた準備を着々と進めている。


今大会では次世代選手の成長を喜び、シートの使い方に関するコツを丁寧に説明するなど、技術的知見を惜しみなくアドバイス。後進の育成にも余念がない。


SportsPressJP