未来はみんなで作るもの モリゾウ

~車好きの皆さんと一緒に未来を作っていきたい~

おはようございます。モリゾウです。本年もよろしくお願い申し上げます。

まずは、能登半島で発生しました大地震並びに飛行機事故によりお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りいたしますとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。元旦に富士スピードウェイで初日の出を見て、ニューイヤー駅伝の優勝に喜んだのもつかの間、大地震により、深い悲しみからスタートする2024年になりました。


13年前、東日本大震災の時、被災地の方からかけられた言葉がございます。元気な地域や会社の人たちが、被災した地域の分まで頑張って日本を支えてください。今の日本には、車を動かす550万人のたくましい現場があります。被災された方々が1日も早く日常と笑顔を取り戻せるよう、550万人の仲間とともに、モリゾウ自身も動いてまいります。


今こそ、対立や分断、争いや誹謗中傷をやめ、お互いに助け合い、笑顔でありがとうと言い合う、そんな大人の姿を見せる時だとモリゾウは思っております。オートサロンは、車好きが車を囲んで笑顔に住まれるお祭りです。ここで生まれた笑顔は、自動車産業の元気につながってまいります。その元気を日本全体の元気につなげていきたい。本日はそんな思いで新年のご挨拶をさせていただければと思っております。


私には車を大切に乗り続ける友人がたくさんいます。みんな車が大好きです。車好きを誰一人置いていきたくない。みんなが協力をして、みんながそれぞれの得意分野で良いことをやれば大きな未来が作れると思うので、ぜひ楽しい未来づくりに皆さん参加してください。


車好きの皆さん、一緒に未来を作りましょう。この言葉とともに、モリゾウは動き続けています。車好きだからこそ、未来を作っていける。車を楽しみたい気持ちがあるから、いろんな技術に挑戦したくなる。モリゾウは本気でそう思っています。


だから2023年、1年かけてモリゾウがやってきたこと、それは3つ。

1つ目は未来の仲間を作ること。さっきの映像にもありましたが、未来の主役である子供たちに振る舞って、楽しいを感じてもらいました。グラウンドで感じた音や匂いやし煙が楽しいという記憶になっていれば大成功です。車に乗った子供たちの笑顔を見ていると、きっと成功だったんだと思います。今年もモリゾウは全国のレースやラリーに出ます。行った先で、また小学校に寄らせていただけたらと考えております。全国の小学校にグローブは届けられませんが、楽しい車の記憶を少しでもお届けできればと思っております。


2つ目は、国を超えた仲間作りです。こちらも映像にありましたが、台湾、フィリピン、タイで車のお祭りをやってもらいました。フィリピンとタイには私自身も行ってまいりましたが、とにかく現地は車に対する思いが熱い。どの国にも自動車産業への期待があるのではないかと思っております。その期待があるからこそ、あの熱い熱さがある。一方、日本では期待どころか、この産業を衰退させたいんじゃないかと思えるようなことばかり言われてるような気がします。


カーボンニュートラルの山の登り方は国や地域によって違います。ただ、共通して必要なのは車への思いなんじゃないでしょうか。海外には熱い思いを持った仲間たちがたくさんいることがわかりました。今年もモリゾウはそんな仲間を探したい、そして会いに行きたいと思っております。正直、そんな仲間に会えるモリゾウは元気になれるんです。今年モリゾウはどれだけ日本にいるのでしょうか。


少し話は逸れますが、タイトルがいつもと違ったのにお気づきでしょうか。今日はプレスカンファレンスではありません。モリゾウからの挨拶といたしました。昨年、社長も自公会の会長も退きました。ようやく私は普通の車好きのおじさんに戻ることができたと思います。ずっとこうなる日を夢見ておりました。オートサロンは車好きが愛車を自慢げに披露するお祭りです。このお祭りに普通の車好きおじさんとして参加するのも私の夢でした。だから、社長でも会長でもなく、モリゾウからの挨拶とさせてもらったわけでございます。6台の愛車も自慢げに並べさせていただきました。ヤマハのビーノ、スズキのジムニー、レクサスLBX、そしてセンチュリーまで。相棒カローラも。IQも。皆さんも気になっていらっしゃると思います。1台1台語っていきたいのですが、それは後ほどのトークセッションに回させていただきたいと思います。


話を戻します。昨年やってきたことの3つ目は、未来のために仲間を守ることでした。カーボンニュートラルはバッテリー、EVだけじゃないと、3年前から水素エンジンにも取り組んでまいりました。昨年は液体水素に挑戦したり、ルマンで走らせたり。なぜここに力を尽くしてきたか。それは、仲間と一緒じゃないと未来を作っていけないからです。550万人の中には、エンジン部品を作っている仲間たちもたくさんいます。日本を支え、これからの日本を強くしていく技を持った人たちです。この人たちを失ってはいけません。ですが、エンジンに関わる人たちは、最近銀行からお金を貸してもらえないこともあるそうです。そんなことを絶対にあってはならない、なんとかしていきたいと思いました。そこでモリゾウはトヨタにあるお願いをいたしました。


カーボンニュートラルに向けた現実的な手段として、エンジンにはまだまだ役割がある。だからエンジン技術にもっと磨きをかけよう。そして、そういうプロジェクトを立ち上げよう。佐藤社長以下、経営メンバーたちもその提案に共感してくれ、新たにエンジン開発を進めていくプロジェクトがトヨタの中で動き出しました。この時代にエンジン? 逆行してるように聞こえるかもしれませんが、決してそんなことはありません。未来に向けて必要なんです。エンジンを作ってきた皆さん、エンジンを作り続けましょう。これからもみんなの力が必要なんです。今までやってきたあなたたちの仕事を絶対に無駄にはしない。


仲間たちにこの声がしっかり届いてほしいと思います。ただ、トヨタは大企業。まだまだ時間はかかってしまうかもしれません。ご期待いただければと思います。私みたいにエンジンが大好き、あの音と匂いがたまらないという人もいます。バッテリーEVがいいなという人もいます。今はハイブリッドだという人もいます。プラグインもあります。水素もあります。動力はなんでもいいんです。


真実はいつも1つ。敵は炭素ということだけです。そのうえで、とにかく車が好きという皆さんに私は伝えたい。未来はみんなで作るもの。私は車好きの皆さんと一緒に未来を作っていきたい。


皆さん、一緒に未来を作ってまいりましょう。ありがとうございます。


Photo:Suzuki Hiroshige/SportsPressJP

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