集中して無になれた

◆坂本花織

今年、今シーズンの目標が全日本と世界選手権で3連覇だった。まず1つ目の3連覇をクリアできたのでホッとしている。公式練習の時は、3連覇という目標を達成したいという気持ちと、 ちゃんとやらなきゃという緊張が大きくなりすぎて、 息がすぐ上がるぐらい緊張してしまった。いろんな感情が混ざって思うようにできないっていう気持ちの中、先生と少しやりあってしまった。慰められるとすぐ涙腺が緩くなってダメだった。

気持ちを切り替えるため、ぼーっとしたり、友達と喋ったり、トレーナーさんとお散歩などした。自分は喋ると気が楽になる。喋って発散して、もう本番に出て行く前にはスッキリして、よし行くぞっていう気持ちに切り替えることができた。

試合中は何も考えてなくて"無"の感覚。集中して"無"になれた。気づいたらコレオでスライディングしてるところで、 意外と何も考えずにやった方が良かったのかなと思った。練習の時は、別に何も考えず、次これ、次これと1個1個淡々とやってるが、今日は練習に近い感覚で滑れたし、今日の演技はそれだったのかなと思う。

いろんな緊張感の中で試合を経験して、 どんな状況でも勝っていくというのを、今シーズンは続けてこられている。いざ勝負しないといけないという時に、今までの自分が後押ししてくれると思う。今後それを続けて、より自分の地位を上げていきたい。

PHOTO：水谷章人/SportsPressJP

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