皇后杯3回戦 藤枝順心が劇的な勝利


◆ジャイアント・キリングではない

-その力を選手たちは自ら証明してくれた-


中村翔監督談

「オルカ鴨川FCさんは一部リーグ優勝している力のあるチーム。立ち上がりに2得点を奪ったことで流れを引き寄せたと思う。先制はしたが、前半は相手の猛攻で押し込まれた。事前に相手を分析はしていたが、実際に対戦してどれだけ相手が背後に蹴り込んでくるかっていう感じ方は、やっぱり体感してみないとわからない。多分選手たちは思った以上に蹴り込んでくるんだろうなってな感じで終わってしまったのかも知れない。」 

「また前半は相手にパスをカットされることが多かったが、周りの選手の準備が非常に遅くて、とにかくもう蹴り出してほしいっていうようなマインドに選手達がなっていたので、残りの時間はそういったポジションを早く取ったら、相手はもうついてこれないから、もう1回ちゃんとそういうボールフォルダーに対してパスコースの確保、どれだけ作っとくかっていうのを伝えた。」

「相手が格上のチームで圧が強くても、狙いの裏側っていうのが必ず存在する。それを狙いに行く。考え方の違い、捉え方の違いで、どれだけ勇気を持って狙いを遂行できるか。このマインドの持ち方をチームに植え付けてきた。プレッシャーはきつく感じるかもしれない、ロングボールを蹴ってくるのもきつく感じるかもしれないが、それだけ相手は攻め手がない、逆にプレッシングかけに来たタイミングは自分たちの狙いどころだ。そのスペースを狙ってボールを入れ込むっていうところで、結構、中盤のディフェンスラインの間のスペースではフリーでボールを蹴る選手たちが後半特に多かった。」


「相手のプレスを2人、3人かわして、パスワークやドリブル使いながらかわすことが出来た。大体はもう疲れてくるし、最後のところ、自分たち高校生らしくフレッシュさを出せば、ラストわからないぞと伝えた。あれだけの人数をかけてカウンターに出てった選手たちは、よく走りきってくれた。」 

 「ジャイアント・キリングと言われるかも知れないが、我々は全然そう思ってない。常に強い気持ちで勝つつもりで戦ってる。その力を自ら選手たちは証明してくれたと思う。次は愛媛戦だが、どのチームとやってもチャンスがゼロとは思ってない。常に狙い続けて チャレンジしていくことが勝利に繋がる。それが選手たちの成長に繋がると思って、果敢に挑んでいきたい。」


SportsPressJP