Izumo Ekiden 2023: Unveiling the Key Moments


~ 第35回・出雲駅伝 見どころ ~

 

今年も「学生三大駅伝」の幕開けを告げる出雲駅伝の季節がやってきた。新チームが挑む最初の大一番となる出雲路は、最も距離が短く(6区間・45.1km)、レース序盤から激しい順位争いが繰り広げらる。各区間で目まぐるしく順位が動く超接戦のスピード駅伝となることが大きな魅力だ。 


優勝候補の筆頭は、昨年2時間8分32秒の大会新記録で9年ぶり4度目の優勝を果たし、全日本、箱根でも他を圧倒する強さを見せた駒澤大学。1万メートル日本人学生歴代3位(27分41秒68)の鈴木芽吹主将(4年)、同4位(27分43秒13)でハーフマラソン日本人学生歴代1位(1時間1分11秒)の篠原倖太朗(3年)、5000メートルU20日本記録(13分22秒91)の佐藤圭汰(2年)がメンバー入りした。ただ、佐藤は杭州アジア大会5000メートル(10/4)に出場するため、出雲入りが遅くなり出場するかは微妙な状況。とはいえ、昨年の主力を残した充実の布陣で史上初の2年連続三冠への第一歩として学生3大駅伝4連勝を狙う。 


 前回2位、駒大出身の前田監督が率いる國學院大は今年の日本インカレ10000メートル日本人トップの主将・伊地知賢造(4年)、平林清澄(3年)、山本歩夢(3年)の「3本柱」に加え、青木瑠郁、上原琉翔ら期待の2年生も順当にメンバー入りした。前田監督は、最終的な目標は箱根駅伝としながらも、出雲でも4年ぶりの優勝を目指して勝負に行く。


前回3位の中央大はエースの吉居大和、5000メートルの自己ベストが13分24秒11の中野翔太の強力な4年生がメンバー入りした。さらに、吉居大和の弟である駿恭や溜池一太、湯浅仁など若手選手もスピードがあり選手層が厚い。20チームのエントリー選手上位6人の5000メートル、1万メートルの平均タイムでは、中央大がともにトップであり、初優勝にむけて期待が高まる。 


前回4位の青山学院大学は昨季の3大駅伝で駒大に完敗したが、今季は巻き返しを狙っている。先月の記録会では、山内健登(4年)が5000mで13分35秒04をマーク。その他の青学大勢も次々と好記録で続いた。原監督は選手たちに「99%出力」を指示していた。過去に故障が多かった鶴川正也(3年)には更に「60%出力」を要請したが、彼も好タイムを記録。山内選手は1年時に全日本大学駅伝に出場したが期待に応えられず苦い思いをし続けてきた。彼は今年こそ3大駅伝を走りたいと意気込んでいる。鶴川選手も「13分20秒台は楽に出せたはず」と悔しさを口にした。2人の3大駅伝デビューにも注目したい。

  

今年の出雲駅伝のスタートは10月9日13時05分。出雲大社正面鳥居前から出雲ドームまで、全20チームが駆け抜ける。各チームの熱い戦いに注目だ。


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